
こんにちは。 今回は「Saccater Moment」ノイズフィルタリング・イヤープラグの紹介です。
高性能イヤープラグ専門のブランド「Saccater」よりKickstarterで新規プロジェクト開催予定の最新「ハイテク耳栓」ですね。最新の「Saccater Moment」はコンサートやライブエンターテイメント向けに最適化され、必要な音は聞き漏らさず快適さとスタイルを確保しながら効果的にノイズを低減することが可能です。
■ Saccaterおよび「Saccater Focus」について
「Saccater」は革新的なノイズ低減ソリューションによる高性能イヤープラグ専門のブランドで、現在同社からは効果的なノイズ低減性能を持つ高性能なシリコン製イヤープラグ「Saccater Focus」を販売しています。
現在販売されている「Saccater Focus」は NRR 17dB、SNR 23dB のノイズ低減性能で、一般的な遮音を目的とした「耳栓」ほど外音を遮断せず、耳に負担のかかる大音響や不要ノイズのみを低減する仕様が特徴です。
※「NRR」は米国環境保護庁(EPA)が定める規格、「SNR」はEUおよびISOで定められる規格。
「Saccater Focus」はアマゾンでも 3,499円で販売されており5種類のカラーが選択できます。
Amazon.co.jp(Saccater): Saccater Focus ※掲載時500円OFFクーポン配布中
■ コンサートやライブに特化した「Saccater Moment」のリリース
そして、「Focus」に次ぐ新モデルとして「Saccater Moment」がリリースされました。
多用途向けだった「Focus」に対して、「Saccater Moment」はコンサートやライブエンターテイメント向けに特化した世界初のパッシブノイズ低減イヤープラグです。

「Saccater Moment」ではSaccater Acoustic Lab が開発した超微細なカスタム600メッシュ・ファイバーフィルターを世界で初めて搭載。このフィルターは 1inch² あたり平均600個の微細孔を備えることで、主に中高周波数のほとんどのバックグラウンドノイズは吸収するいっぽうで、人間の声 (200~800Hz)と楽器の音(100~ 2kHz)はほとんど影響を受けずに通過します。


「Saccater Moment」を装着することで、コンサート、スポーツの試合、屋外の集まりなどの大規模なイベントだけでなく、オペラハウス、図書館、映画館、通勤中などの閉鎖された環境でも、邪魔になるノイズを効果的にフィルタリングすることが確認されています。


またSaccaterイヤープラグのデザインは挿入部と楕円状の外側部分が100度の傾斜でデザインされており、装着時に外耳道に自然な形状で完全にフィットします。接合部からの音響経路へファイバーフィルターを経由して音波が伝達します。その結果クリアでノイズのないサウンドが聴覚神経に届けられ、より鮮明で正確なリスニング体験が実現します。


「Saccater Moment」は8種類のカラーバリエーションが用意され、スタイリッシュに利用することが可能です。フォーマルなイベントに参加するときも、カジュアルなひとときを楽しむときも、この耳栓は見た目を美しく飾り、優れたノイズ低減効果を発揮します。
「Saccater Moment」は2025年4月3日よりKickstarterにてプロジェクトが正式に開始されます。これに先立ち、先行受付のキャンペーンが開始される予定です(開始しましたらキャンペーンリンクを追記します)。
なお、Kickstarterでの募集価格は23.99ドル、アーリーバードは19.99ドルです。
また専用ストラップ「Saccater Link」付きが33.99ドルなども選択可能です。
Kickstarter: Your Style, Your Moment: Saccater Earplugs for Better Sound
免責事項:
本レビューではレビューサンプルとして Saccater より製品を提供いただきました。機会を提供してくださったことに感謝します。ただし本レビューに対して金銭的やりとりは一切無く、レビュー内容が他の手段で影響されることはありません。以下の記載内容はすべて私自身の感想によるものとなります。
■ パッケージ構成、製品の外観および内容について
というわけで、今回は募集が開始された「Saccater Moment」および既存モデルの「Saccater Focus」、そしてオプションの専用ストラップの「Saccater Link」が届きました。カラーは「Saccater Moment」および「Saccater Link」がレッド、「Saccater Focus」がブラックです。
【 Saccater Focus 】
パッケージデザインはシリーズで共通していますが、「Saccater Focus」は白箱タイプ。箱の中には円筒状でネジ開けタイプのプラスティックケースが収容されています。


円形のケースに収容されたパッケージ内容はキャリングケースに収容された本体とイヤーピースが4サイズ(XS/S/M/Lサイズ)、説明書。


本体はやや硬質なシリコン製。硬質とはいえ柔らかいのでイヤーピースの脱着では本体が曲がってしまわないか少しだけ気をつかう必要があります。


本体形状は左右とも同じで区別はないようです。ケースは押し込むことで開閉することができます。
なお、イヤーピースは付属品のほか、似た形状のものであれば代用可能です。試しに「SpinFit CP100+」を使ってみましたがケースへの収容も問題ありませんでした。
【 Saccater Moment 】
そして今回リリースされた「Saccater Moment」のほうは同じデザインですが黒箱にゴールドカラーで記載されたパッケージになっています。箱の裏面に仕様が記載されており違いを確認出来ますね。


ボックスの中には同様に円筒状のケースが入っており、その内容はキャリングケースに収容された本体とイヤーピースが4サイズ(XS/S/M/Lサイズ)、説明書と、こちらも同様です。


シリコン製の「Focus」とは異なり、「Saccater Moment」の本体は樹脂製。形状はどちらも全く同じで、外観上は素材の違い(あとカラー)のみですね。


どちらも非常にコンパクトなサイズで装着に困ることはなさそうです。イヤーピースを外すとの図部部分の先端に高密度のメッシュパーツがあるのが確認出来ます。
■ 実際の利用感覚、インプレッション
「Saccater Focus」および「Saccater Moment」の装着感はどちらも非常にコンパクトで耳にスッキリ装着可能。イヤーピースは小さめのものを使用して耳奥まで装着するのが良いでしょう。ノズルから楕円形の本体部分へ100度の傾斜があることで耳の中に自然に収まります。
「Saccater Moment」は本体はプラスチック製ですが、コンサートやライブなどで大音量の場合のみ頻繁に脱着する用途を考慮すると本体部分をつまんで取り外しがしやすく、高い装着感を維持しながら用途に合わせた使いやすさがあります。


ちなみに一般的なウレタンフォームの耳栓の場合NRR 31dB程度とより高い遮音性を持ちますが、耳穴全体を塞ぐため圧迫感があり、騒音の大きい場所で作業をする際などでは、作業中に会話などがしにくいなどの弊害があります。
「Saccater Focus」は騒音を適度に遮断しながらも、会話などはある程度確認でき圧迫感も少ないのがメリットです。また長時間の移動中などで耳栓をして睡眠をする場合も、シリコン製で本体も柔らかい「Saccater Focus」はウレタン製耳栓の圧迫感が無く、またいわゆる「寝ホン」を使うより安心感がありますね。


ちなみに私の場合、仕事の関係でときどき大規模なデータセンター施設に入る事があるのですが、集積してラッキングされたサーバ機器から発生するかなり強い高周波ノイズが耳に負担になります(そのためデータセンター施設側でも入館者向けに耳栓を無償配布していたりします)。ここで「Saccater Focus」を使用すると耳に負担のかかる強い高周波の伊豆などの騒音は遮断しつつ、会話などはある程度普通に可能などより快適に利用できました。また混雑した新幹線で移動中など、持っていると便利なシーンは結構多い印象です。
そしてコンサートやライブ特化の「Saccater Moment」での変化はより自然で、例えば普通に屋内や装着するとテレビなどの音声は普通に聞こえますが、環境ノイズのみがていげんしているのがわかります。また屋外では「Saccater Focus」がある程度は雑踏の環境ノイズを低減するのに対し、変化はソフトですが「うるさく」感じる音のみを効果的に低減していることに気付きます。


そのため、非常に盛り上がっているライブハウスなどではPAによる大音響のサウンドをやわらげると同時に、観客の大声での歓声もある程度調整して耳への負担を低減してくれるようです。私も実際に屋内のコンサートや屋外でのライブイベントに「Saccater Moment」を使って参加してみました。特に屋外のイベントではPAスピーカーに比較的近い場所にいたこともあり、耳栓無しではかなりキツい状況でしたが、「Saccater Moment」を装着することで負担はかなり軽減し、さらに通常の耳栓では籠もったような音になるのに対し、音響がよりクリアかつ鮮明に実感出来ました。特にスピーカーに近いことでちょっと歪みを感じていたのも解消されたのは非常に快適でした。このような場面では威力を発揮すると思います。


そして、今回オプションの専用ネックストラップ「Saccater Link」も同梱いただきました。こちらも円筒形のケースに入っていました。


ストラップはラバー製の先端部分をステムノズルに入れて使用します。ストラップの先のブラックの部分がマグネットになっており使用しないときは首に掛けたままくっつけて落下しないようにすることもできます。特に「Saccater Moment」をライブ中などに使用する場合、頻繁に装着や取り外しを行うことも多いため、紛失防止のためにも持っていると非常に便利ですね。
■ まとめ

私のレビューをご覧いただいているオーディオマニアの方々にも、程度の違いはあれ耳へのケアは重要だと思いますし、「Saccater」シリーズのようなアイテムを持っているのも良いのではと感じました。